ろ過装置を選ぶ

熱帯魚・エビ飼育にはろ過装置が不可欠です。
ろ過装置とは糞などで汚れていく水槽内の水を綺麗にする装置の事です。

ろ過の話になると大抵の熱帯魚飼いは燃え上がる傾向にあります。
話が長くなりがちなので注意!


■ろ過の種類

ろ過には「物理ろ過」と「生物ろ過」の2種類があります。
いずれも「器具」と「ろ材」を組み合わせて実現します。
一般的に量が多い方がろ過能力が高まると言われてます。

・物理ろ過
目に見える汚れを取ること。
糞や餌の残り、枯れた水草などの目に見える汚れを濾し取ります。
物理ろ過にはスポンジやリング系ろ材が使われることが多いです。

・生物ろ過
目に見えない汚れをとること。
生物より排出された糞は、水中でアンモニアという有毒物質に変化します。
これを分解して、比較的毒性の少ない亜硝酸年にまで分解してやります。
※糞 → アンモニア(毒) → 亜硝酸(毒) → 亜硝酸塩(弱毒)
生物ろ過にはリングろ材やボール型ろ材が使われることが多いです。


■ろ過の方法

ろ過には8種類の方法があります。(もっとあるかも?)
流動床フィルター以外のろ過方法では、物理ろ過と生物ろ過の両方を行うことができます。
色々な説がありますが、ろ過装置を選択する際には、水槽内の水量に対して毎時7回~10数程度回転するものを選択しています。
(例:60cm規格水槽[60*30*36]なら水量が約65Lなので、毎時455L~650Lの水量がろ過装置を通過するもの)

・底面式ろ過
器具:底面のプレートとエアポンプ、または水中モーター
ろ材:底砂や土そのもの

水槽の底面にプレートを敷いて、その上に土や砂を投入。
エアポンプや、水中モーターでプレートにつながっている立ち上げパイプから排水することで、水をプレートの下に引き込んでろ過する方式。
物理ろ過も生物ろ過も砂や土が行う。

水中ポンプのお薦めはこれ。ポンプ部分だけ取って、立ち上げパイプに接続。ニッソーにもアクアシステムにも無改造で接続できます。
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土や砂を入れる前に、ボール系のろ材を追加して、濾過能力アップだ!という方もいますが、通水性は増しそうですが、ろ過の量としてはどうなんでしょう。
比べてみたい気がします。また、後々のメンテが面倒(ソイルを入れ替えるときとか…混じったボールろ材を選別する作業を考えると…)なので、個人的には不採用です。
外かけろ過装置や外部ろ過装置と組み合わせて使う方もいるようです。

☆メリット
ろ材量が多く取れるのが強み。
水槽の外にチューブが出ないので、水槽の外観がシンプルで水漏れの可能性も抑えられる。価格が安い。

☆デメリット
底面の定期的な掃除が必要なことと、使う砂によっては底面の下の空間が詰まってろ過できなくなることがある。

各社からいろいろな製品が出ていますが、仕組みは一緒。お勧めはニッソーのバイオフィルター。
ソイルで利用する際にソイルが網目の下に落ちにくく、高さが出にくいです。
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※アクアシステムの底面ろ過も好きですが、これはパイプの高さ+αは砂利や土を入れないと行けないので、小さい水槽サイズだと水槽の高さとソイルの高さがちぐはぐな感じになりがち。と思います。
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 ・上部式ろ過

器具:水槽上部に設置する箱と揚水ポンプ
ろ材:スポンジ、リング系、ボール系ろ材などなんでも!

箱を水槽の上に乗せて、揚水ポンプで水をくみ上げ、ウールマットで物理ろ過を、その他のろ材で生物ろ過を担当。
セット水槽で採用されている事が多く、素人~玄人まで幅広い人が使用している。
食べ残しや糞など、大量に物理ろ過が必要な場合も、詰まりにくく、ウールマットの交換も楽々なので、特に大型肉食魚を飼っている人にはお手軽で最適。

☆メリット
水槽に手を突っ込む事なくろ過槽の掃除ができるのは圧倒的に便利。
実は結構なろ過スペースがある。空気を巻き込んで水槽に戻るので、酸素を確保したいときには最適。

☆デメリット
空気を逃がすのと、水槽の上部につけるので濾過槽直下をライトで照らすことができない。ということで水草水槽には不向き。
アマゾンソードやピグミーチェーンサジタリア、ウイローモスなんかはこのろ過装置でも十分育てることができます。
水が流れ落ちる音が結構大きく気になる人は気になるかも。

昔プレコを飼っているときは、Gexのグランデカスタムを使ってました。水槽に手を突っ込まないで定期的にメンテできるって素晴らしいと思います。
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・外部式ろ過
器具:ろ過槽と水中ポンプ
ろ材:スポンジ、リング系、ボール系ろ材などなんでも!水中ポンプを使用してろ過槽に水を流し込む方式と、サイフォンの原理で水槽からろ過槽に水を落としたあとにポンプで水槽に水をくみ上げる方式がある。

☆メリット
筒部分が大きなものを選ぶことで最適なろ材の量に調整することができる。プレフィルターを接続することも可能。
二酸化炭素を逃さないので、水草水槽に最適。水音が聞こえず静か。二酸化炭素を溶かし込む別売りパーツや、水槽クーラー、流動床式フィルターと直結できるので、総合的な使い勝手が良い。

☆デメリット
清掃するのに一度筒を開ける必要があるので面倒。(飼育魚種によるけど、頻繁にあける必要はない)
あまりにも物理ろ過量が多いと詰まるので、大型肉食魚には向かない。完全に外に出ているので、水漏れトラブルがあると被害が大きくなる可能性が高い。

60センチ規格水槽ならエーハイムの2213がおすすめ。過去に導入していましたが、トラブルもなく順調に稼働してました。
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90cmスリム水槽ではエーハイム2215、90cm規格水槽なら2217ですね。

それよりも小さい水槽(30cm水槽など)では、テトラのオートパワーフィルターがおすすめ。エビ水槽ではずっと愛用してます。水中モーターでろ過槽に水を送り込むタイプなので、水槽内の見た目はちょい悪。
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水槽内に水中モーターを入れたくない!とか、流量が少ないのがいい!という場合はエデニックシェルト。名前もかっこいい!これはろ過槽の中に水中モーターを入れることで、水槽内は配管だけを実現した商品。水中モーターの分、ろ材は入りませんが、小型水槽なら十分。
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 ・外掛式ろ過
器具:水槽にひっかける箱と水中モーター
ろ材:交換式ろ材(スポンジと活性炭:使い捨て)

水槽のフチに箱をひっかけて、水中モーターで箱内に水をくみ上げ、スポンジと活性炭を経由して水槽に戻す方式。
基本的には小型水槽用という認識。

☆メリット
水槽にひっかけてろ材をワンタッチセット、コンセントを入れるだけでお手軽。
メンテナンスはろ材パックを交換するだけなので、簡単で手が汚れない。
最近ではろ過槽が大きな物も出てきていて、ろ材を工夫すればある程度大きな水槽にも対応可能かも。

☆デメリット
ろ材が交換式なので、交換の度ろ過バクテリアを捨てることになり効率が悪い。
その他のろ過方式に比べるとろ過能力は低めとはいえ、ネオンテトラやアカヒレなどの強い魚を買う分には、外掛けろ過で全く問題ないと思います。
ワンタッチフィルター 改造 などで調べると、ろ材を使い捨てない工夫をされてる方のホームページがたくさん見つかるので、ぜひ。

有名どころはテトラのオートワンタッチフィルター。
15cm水槽には「AT-20」、30cm水槽には「AT-30」、45cm水槽には「AT-50」、60cm水槽では「AT-60」を選択するように。
とパッケージに記載があります。AT-20ちっちゃくてかわいい!!です…が、流石にろ過能力もその程度。ですので、ご注意を。
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 ・投込式ろ過
器具:ろ材の詰まった箱とエアポンプ
ろ材:スポンジが主

ろ材の詰まった箱を水槽内に沈めて、エアポンプで水を持ち上げることで、箱内に水を通過させる方式。
金魚飼育などで良く見られる。

☆メリット
水槽に入れてエアポンプを稼働させるだけなので、簡単。エアポンプを使用するので、ろ過と同時に酸素の供給もできる。

☆デメリット
ろ過能力は比較すると低いと言われていますが、熱帯魚ショップなどでも用いられており、信頼できる方法だと思います。ぶくぶく音がうるさいのはデメリットかな。と。

一番有名なのは水作エイトかなぁ。
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GEXから出たサイレントフローも、機械が故障しても漏水がないという意味でもおすすめ。
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 ・オーバーフロー
器具:穴と水中ポンプ
ろ材:スポンジ、リング系、ボール系ろ材などなんでも!

水槽の底面に穴をあけてパイプを立てて底から水を落とし、その下にろ過槽を用意、ろ過槽通過後水中ポンプで水をくみ上げる方式。
ろ過能力は水槽の下に用意するろ過槽の大きさ次第で、ろ過容量はどの方式よりも大きくできる。
海水水槽で採用されることが多い。背面ろ過水槽もこの一種。

☆メリット
ろ過槽をある程度自由に、かつ大きく取ることができるのでろ過能力がとても高い。

☆デメリット
水を下に落とすので水音が大きい。
小さな魚は水と一緒にろ過槽に落ちていくので、飼育する魚種を選ぶ。
対応する水槽と水槽台がとても高い。

・スポンジフィルター
器具:筒とスポンジと穴とエアポンプ or 水中ポンプ
ろ材:スポンジ

筒にスポンジを取り付け、エアポンプの力で緩やかにろ過を行う方式。
一見物理ろ過しかできない様に見えるのだけど、実はスポンジにバクテリアが付くらしい。そのうちバクテリアに食べられて?スポンジが小さくなっていく。
他のろ過と併用したパワーアップや、稚魚がいる場合で、他の方式では吸い込んでしまう場合、このろ過方法を採用することがある。
僕のエビ飼育の師匠はスポンジフィルターで飼育していた。

☆メリット
お手軽に設置できて安価。水流が静か・
他の方式では稚魚を吸い込んでしまうなどといった場合でも使用できる。

☆デメリット
掃除の為に絞ってしまうとバクテリアが落ちてしまう。
掃除をしないと物理的に詰まってしまう。長期間の稼働を考えるならダブルタイプがいいのかもしれない。

店頭でよく見かけるのは、テトラブリラントフィルター。
いくつか種類があるので、お好みのものを探すのが良いかも。
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・流動床フィルター
今まで紹介してきたろ過装置は、ろ材が固定されているという意味で固定床と呼ぶのですが、この新しいろ過はろ材が水流で動く!という新しい方式。
ろ材が詰まらず、360度が水に触れることからろ過能力が極めて高い!!!!浄水場でも使われている方式という触れ込み。

水槽外だけでなく、水槽内に設置することもできる。見た目もかっこいいのでいつか使ってみたい。


■ろ材の種類
ろ材とは、ろ過に使用する「何か」のことで、大きく3種類に分けられる。

・ボール系ろ材
その名のとおりボールの形をした物。有名どころではエーハムサブストラットがある。ろ過槽の形に影響されにくく、量を入れることができる。
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上部ろ過では水流は上部の清流板である程度平等に分配されるし、汚れても掃除が簡単なのでオススメ。外掛けろ過にこれを詰めてしまうと水が循環せずに水槽に戻る可能性があり、かつその時にろ材と触れる面積が球の極端に小さくなることから非推奨。外部ろ過では水流を邪魔するので、リング素材の後に入れるように。と書いてあることが多いので注意。

・リング系ろ材
円柱形のろ材。円柱内に十字の板を設置することで表面積を増やしているものもある。
有名どころはエーハイメック。
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サブストラットやパワーハウスが有名。

その形状から水を通し易く、また様々傾くことで水流を散らす効果があり、外部ろ過ではまずはリング系ろ材とされることが多い。
一部物理ろ過を兼ねるとする場合もあるが、個人的にはその効果は疑問。上部ろ過ではお好みで、外掛けろ過では積極的に使用したい。

・ウール系ろ材
物理ろ過用と生物ろ過を兼ねたろ材。上部ろ過では散水板の真下に設置されて、外部ろ過では放水側に設置される事が多い。期待されている役割は8割型物理ろ過。

上部ろ過用のウールマットと、外部ろ過用のウールマットは形状が異なるだけで、期待される効果は同じ。
粗目のものと細目のものがあるが、細目はとても詰まりやすいので外部ろ過に採用する場合は流量の低下に注意が必要。

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ほーら、長くなった(汗

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