こんにちは。がばりんちょです。
台湾の有名な遊びと言えばエビ釣り!
地元の人ばかりでなかなか入りづらい。そもそもどこにあるの?どうやって釣るの?という方向けに書いてみました。
エビ釣り師匠(同僚)に教えてもらったことをベースに記載しています。普段釣りをしている方からすると当たり前の内容や、間違っているのでは?ということもあるかも?
何かご意見あればコメント欄にお願いします!
おすすめ店舗
経験店舗は5店舗しかありませんが…その中のおすすめは以下の2店舗です。
※お店によっては飲み物や食べ物の持ち込み料金(100元程度)を取るところもあります。
至善釣蝦場(士林駅)
MRT淡水信義線士林駅からバス(S18番、S19番、255番) 、またはタクシーで15分150元程度で到着。故宮博物院を通り越したところにあるエビ釣り屋さんです。
日本語は通じませんが、竿を指さしてお願いポーズをすると竿を調整くれたり、ジェスチャーで釣り方を教えてくれたり…。観光客対応に慣れているなぁという印象。
エビ釣り初体験で、1人で楽しみたい。という場合には特におすすめです。
タクシーで来た場合、帰りは「請幫我叫計程車」と言えばタクシーを呼んで貰えます。
光華釣蝦場(三民高中駅)
MRT中和新路線三民高中駅から徒歩11分で到着。住宅地の中にあるエビ釣り屋さんです。
場所柄、観光客は行かないと思うので、竿の調整もニコニコしているだけではやってもらえません。片言中国語でコミュニケーションできる自信ができてから行った方が楽しいと思います。
素敵なポイントは以下2つ
透明ではないものの、 目をこらすと、手前の水中のエビが見える水槽の水のきれいさ。エビ釣り場としては相当綺麗な部類ではないかと思います。
放エビが40分に1回。他の店舗だと60分に1回なのでこれはグレートサービスですね。
エビ釣りと全然関係ないんですが、この店の近くにあるMACUというお店のタピオカミルクティーが鬼ウマなのでぜひ飲んでみて欲しいです
エビを釣る前に
受付
入り口で人数と時間を伝えて竿と餌を受け取りましょう。光華釣蝦場は先に3時間分を預けて、早上がりするときは差額が返金される形式になっています。
個人的には1時間は短すぎ、3時間過ぎるとダレるので、3時間がベストですが、1時間釣ってから考えるので良いと思います。
準備
席はなるべく周りに人がいない、左右のスペースが取れるところで、端っこ過ぎない場所が狙い目と考えています。
入り口に網があるので、網を持ってきて、自席の前、水槽の中の掛ける何かにひっかけましょう。周りの人を良く見ればわかるはず。
竿調整
竿調整はエビ釣りの半分と言ってもいいくらい大事!
エビのハサミは上下方向にはあまり動かないので、餌がちょうどエビの目の前に来るように、かつ、エビが触ったらウキに伝わるようにセッティングします。
初めてエビ釣りに行くときは店員さんに調整をお願いする方が良いと思います。
調整方法は大きく2つあります(詳しい方、正式名称があれば教えてください)
竿沈め法
竿を底まで浸して水深を測る方式です。
お店の人に調整をお願いするとこの方式で調整してくれます。特別な道具がなくてもできるのがいいところですが、竿の手で持つ部分は確実に汚れます。
重り付け法
針の先に重りをつけて水深を測る方式です。
マイ竿を持ってくる人は大体この方式で調整しています。
一度、家にあった小さいナットとネジで似たような用具を作ってみたのですが、水に入れたらネジが回らなくなって針から外れず。四苦八苦していたら隣の台湾人に爆笑されたことがあります(その後彼が針を切っていい具合に調整してくれました)
エビを釣る
エビ釣りは限られたエビを参加者が奪い合うバトルロワイアル。
放エビ後、どれだけ早く、どれだけ沢山釣り上げられるかで釣果が決まります。
餌をつける
エビ釣りの糸には2つの針が付いているので、上下両方に餌を付けます。(左右に2つ付けられるものもあります)
餌はお店が「レバー」か「オキアミ」を用意してくれますが、おすすめはオキアミ。
餌が大きいとエビが食べられないらしく、餌はある程度小さい必要があるのですが、オキアミは頭としっぽを取り除いた段階で十分小さくなります。レバーは小さく切るのが少し難しいです。
オキアミを付けるときは「頭としっぽを取ってから、平たくなるように押し潰す」のがコツ。こうすると簡単に針に付けられて、しかも外れにくくなります。たまたま隣になったお兄ちゃんが教えてくれました。
師匠は自前の餌を持って行きます。サバヒーの腸が神エサとのこと。
針に付けるときは腸を縫うように付け、余った腸を針にクルクル回して…最後にまた縫う!という手順が必要です。まずサバヒーの腸を魚屋からもらうところから始める必要があるので、完全に玄人向けですね。
釣る
エビ釣りのクライマックス。師匠から教えてもらった神テクニックを紹介します。
特に最後の垂直方向にピンと上げるを意識するだけで釣果が抜群に変わってきます。
エビ釣用の針はカエシが付いていないので、刺されば終わりというわけではなく、確実にエビの口に針をひっかける必要があります。ひっかけるためのテクニックが「垂直方向にピン」。
私はこれで釣果が2時間で3匹→2時間で15匹になりました。 「垂直方向にピン」。
- 餌を水に沈める
- 水流で流されるて動かなくなるまで待つ
- ウキが少しずつ移動したらチャンス到来(エビが餌を挟んで移動している)
- 「水平方向」にちょんちょんと、少ーーーーしずつ竿を動かします
- より強くハサミで餌を挟ませて、餌を口に持って行ってもらうため
- エビのハサミは上方向に動かないため 「垂直方向」に竿を動かすのはNG。
- 水平ちょんちょんを続けるとウキが沈んでいきます
- エサを食べるために本格的に移動を始めたということ
- ウキに反応がない時も、ちょんちょんすると実は食べていることがある
- 水中深くにウキが沈む
- 完全に食べてます。沈んでからも何回かちょんちょんして急がない焦らない
- ウキが浮いてきてしまった場合はちょんちょんからやり直し
- 「垂直方向」に糸がピンとする「直前」まで竿を移動して…
- 横方向に竿を引いてエビを釣り上げることができない
- 縦方向に竿を引いても、糸が弛んだ状態では逃げられることがある
- くっと垂直方向に竿を上げる
- 一瞬力を入れるだけ、せいやー!ってすると他のお客さんに迷惑がかかります
- すごい速さで引く人もいますが、必要ない…と師匠は言ってました
※師匠の教えの中で、確かに。と思ったことを書いていますが、異論反論、更にナイスなテクニックなどあればコメント欄で教えてください。
外す
釣れたら速やかに外さなければなりません。
繰り返しですが、エビ釣りはバトルロワイアル。いかに早く竿を池に戻して次の釣りに移行できるかが勝負です。竿を池に戻してから喜ぶくらいの気持ちで…。
因みに、地元プロは以下の仕掛で針が池に入っている時間を最長化しています。
- 針部分を複数用意(針部と糸部をOリングとS字フックで分離できるようにしておく)
- エビが釣れたらエビのついている針を分離
- 予備の針を付けて池に戻す
- エビを外す
作戦① 普通に外す
エビを真上から掴めば挟まれないので、真上から掴んだ後ハサミを「気を付け」の形にすれば勝利です。恐る恐る行くと挟まれるので、勇気をもってえいやっと掴んだ方がいいです。
万が一挟まれても、いてて…くらいですが、不意に挟まれるとびっくりするので、確実にホールドして、落ち着いて針を外しましょう。
作戦② ハサミ潰し
ハサミが怖くて仕方ない場合、釣り上げたエビを床に置いて、足でハサミを踏み潰しましょう。
きちんと潰れると、エビがハサミを根本から切り離します。
あとは丸腰のエビを掴んで針を外すだけ。残酷なようですが、この後、洗うのに邪魔になるため、洗い場にエビのハサミを切り取るようの工作用ばさみが置いてあり、どのみちハサミは取り除くことになります。
エビを外したら網に入れます。しっかりつかんでおかないと、ビチビチ動いてうっかりエビを取り落とすことがあります。ご注意。
食べる
さぁ!釣りを楽しんだあとは美味しく頂きましょう!
エビは焼いて食べるか、お店の人に調理してもらうか決めてください。
お店の人に調理してもらう場合は、洗わずにお店の人に渡せばOK。一部は焼いて食べるという場合は、焼いて食べる分は自分で洗います。
全く釣れなかった…という方や、釣り上げた以上に食べたいという方は、別途お金を払って1kg単位でエビを買うことができます。大きさによるけれど7-8匹かと思います。お店の人に確認してみてください。
お店には、エビ料理以外に、チャーハンや青菜、スープなどなどを頼むことができます。
実はチャーハンを食べながらエビを釣ることも可能です。
洗う
流しでエビを洗います。
網から洗面器(かバケツ)に出して水道水をジャージャーかけます。ハサミを切ってしまえば思う存分洗える&串刺し作業の時に挟まれないので、備え付けの工作ばさみでカットします。
焼く準備
焼く準備をします。焼き方は2パターンあります。
どちらのパターンも準備でき次第、上から塩を良く振ってください。
串焼き
エビのお尻から口に向けて竹串を刺します。(至善釣蝦場はこのパターン)場所はエビをひっくり返せばすぐにわかるはず。
網に入れる
単純にエビを網に入れればOK(光華釣蝦場はこのパターン)。均等に焼けるよう、エビが重ならないように配置するのが大切です。
焼く
焼きましょう。
焼き場はライターがないと着火できない場合があります。ライターが備え付け出ない場合、お店の人か、近くにいる人にお願いして着火してもらう必要があります。
殻がちょい焦げ位になると良い頃合です。 師匠はちょい生の方が汁が美味いと言ってましたが、 私は生が怖いので少し多めに焼いちゃいますが、焼きすぎて汁気が飛びすぎてしまうと身が小さくなって美味しくないのでほどほどに。火加減にもよりますが、表5分、裏5分、表面3分、裏3分…くらいなイメージ。
醤油とワサビがお店のどこかにあるので、焼けるまでの間に準備しておくと食べ始めがスムーズ。
お店のメニューを頼む
焼きエビ以外のエビ料理が食べたい場合、フロントのメニューからセレクト! おすすめは胡椒蝦や、エビマヨ。胡椒蝦は辛いですが、一度は食べてみて!
尚、焼きエビ以外のエビ料理をお願いする場合は調理料が取られるのでご注意を。
エビを焼き始めた後に注文すれば、ちょうどいいタイミングで出てくるかなーという感触です。
持って帰る
自宅やホテルで調理する場合は袋に入れて持って帰ることもできます(地元の方は持って帰る方も結構いるようです)釣りすぎて食べれない…となった場合は持ち帰るのもありですね。
もしマイ竿を買う予定がある方、師匠曰く再考の針はガマカツの5号ヘラ角ヒネリだそうです。ご参考まで。
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それでは!良いエビ釣りを。がばりんちょが言いました!
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